鈴木俊一財務相が5日、石垣市を訪問し、税務署や税関など財務省関連の施設を視察した。市役所では中山義隆市長とも面談した。
鈴木氏は5日午前の閣議後に来島。午後5時半ごろには石垣市役所を訪問し、中山氏と10分程度言葉を交わした。市によると中山市長との面談は、財務省側からの要望だったという。
中山市長によると「石垣市は国境離島なので、財政支援が必要な場面も出てくる。その場合、国の財政支援をお願いしたい」と鈴木氏に要請。国が整備した石垣港クルーズバースを活用し、クルーズ船の寄港が始まったことを挙げ「今後は観光客を呼び込み、経済を活性化させたい」と期待した。市が求めている空港滑走路延長や、有事に備えたシェルター整備に関する話題は特に出なかったという。
鈴木氏は「石垣市は発展している」と評価した。
与党議員の一人は「大臣の訪問は事前に知らされておらず、大勢のSPが突然、市役所に現れたので驚いた。市が要望している大きな予算と言えば滑走路延長などが考えられるが、どういう用件で来たのかは分からない」と話した。