製糖操業前の第2回原料委員会が17日午後、石垣島製糖株式会社であった。2022・23年期の原料生産量は前期比3490㌧減の6万1056㌧の見込みで、製糖開始は昨年より29日遅い来年1月4日から開始する。期間は天候や過去の実績を考慮すると、4月8日ごろまでの見込み。
石垣島製糖によると、今期の収獲面積は1231㌶と前期より約160㌶の減少で、主な要因として株出しが次年産夏植えへ変わったこととみている。作柄は春植えと株出しは前期より上回ると予想しており、全作型ともに平年に比べ成育が悪く低単収となる見込み。
今期は年間通して少雨だったことで、特に夏植えに影響がでた。梅雨の時期から7月末までは水不足によるサトウキビのロール現象がみられたが、8月には台風の接近でまとまった雨が降って成育は回復傾向に。ただし、その後も全体的に少雨が続いたことから成育不足による収量減少となる見込みという。
甘蔗成熟調査では過去平均や前期と比べ成熟が遅れており、夏植えと株出しの糖度は低く、春植えは高い傾向がみられると分析結果を報告した。
また、委員から新工場の建設計画について質問があり、石糖の西村剛志社長は「以前から話のある280億円よりかなり圧縮する試算をしている。金額(見積もり)はこれから出せるところまできているので石垣市や県と協議していきたい」と進ちょく状況を説明した。
来年のサトウキビの春植えの受け付けについてはことし6月の夏植え受け付けで申し込みが集中し、一部混乱が生じたことから、石垣市農業開発組合とJAおきなわがそれぞれ日程と受け付け方法を周知。
開発組合は12月1日~7日を受付期間とし、上限の30㌶を越えた場合は抽選とする。
JAは12月1日から20㌶を上限に先着順で受け付け、上限に達し次第、締め切ると報告した。
料金はどちらも苗代込みで10㌃あたり開発組合が2万5300円、JAは2万4800円とした。