24日に行われた石垣駐屯地の災害物資輸送訓練(徒歩行進)では、宿舎前や総合運動公園で隊員家族や八重山防衛協会のメンバーらが出迎え、声援を送った。中山義隆市長も訓練を視察。「市民の命を守る訓練だ。市は全面的に協力したい」と強調した。
午前8時ころ、ルート横にある自衛隊宿舎では、現役隊員やその家族が出迎えた。隊員とハイタッチをする子どももおり、訓練参加者も笑顔を見せた。
井上雄一朗司令も出迎え隊員たちにエールを送った。取材に応じ「明和の大津波のような災害は、いつ起こるかわからない。しっかりと訓練を行い備えたい。今回は良い訓練になった」と隊員の頑張りを評価。反対派の抗議については、「島の住民を守るための訓練だ。理解を深める努力を続けたい」と述べた。
屋内練習場前では、中山市長や防衛協会が横断幕を持って出迎えた。
中山市長は「災害時の物資輸送にはマンパワーが必要。非常に有効な訓練だ。市の防災訓練と併用できれば」と期待した。
八重山防衛協会の米盛博明会長は「石垣駐屯地は開設から1年が経過した。隊員は地域に溶け込んでいる。市民に安心感を与える存在」と感謝した。