パラオ閣僚が石垣視察 「面積や農業、漁業など共通」

ホワイトココを試食するパラオのビクター農業漁業環境大臣ら=15日午後、県農業研究センター石垣支社(平得)

 パラオ共和国のスティーブン・ビクター漁業農業環境大臣、フレミング・ウミー・センゲバウ元天然資源・環境・観光大臣(現・上院議員)らが15日午後、沖縄県農業研究センター石垣支所(浦崎直也支所長)を視察し、石垣島で生産しているパイナップル新品種の「ホワイトココ」やマンゴーの研究施設を見学した。

 沖縄とパラオは、戦前から歴史、文化的な交流があり、2022年8月、島しょの共通課題の解決に向けて協働する「友好関係の強化に関する覚書(MOU)」を締結した。パラオが制定した国家海洋保護区法により、日本漁船がパラオの排他的経済水域(EEZ)内で操業できなくなる可能性があったが、双方の話し合いにより漁が継続できるよう協定を結んでいる。
 大臣らの視察では、同支所の與那覇至主任研究員が施設内で生産しているパイン品種「ホワイトココ」を紹介。ビクター氏は22年にも同支所を視察しており「パインの糖度がさらに高くなっている」と感心した。
 「ホワイトココ」は2000年、同名護支所が開発に着手し、21年に商標登録、22年に正式デビューした。白い果肉と甘いココナッツのような香りが特徴で、與那覇主任は「安定して大きな玉にすることと、糖度を高めることを研究している」と話した。
 ビクター氏は、石垣島とパラオの島はほぼ同じ面積で、土壌の種類も似ているとし「農業や養殖、漁業の状況など、石垣島での研究をパラオにも応用できると思う」と期待した。
 ビクター氏らは12~16日の5日間の日程で来県。沖縄本島では県内の漁業協同組合関係者らと意見交換した。14日に石垣島を訪れた。
 15日は、同支所視察のほか、市内の海ぶどう養殖場や果樹、野菜農家などを視察。16日は西表島に行きエコツアーに参加し、同日帰国の途についた。

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