「市民目線の市政に刷新」 自衛隊拡大、日米訓練に反対 砥板氏が政策発表 市長選

政策発表を行う砥板芳行氏=5日午後、大浜信泉記念館

 石垣市長選に立候補する新人の前市議、砥板芳行氏(55)は5日、大浜信泉記念館で記者会見し、政策を発表した。「独善的な長期政権を継続するのか、市民目線の市政に刷新するか問われる」と主張。防衛省が進める陸上自衛隊石垣駐屯地の拡大強化には明確に反対し「日米一体の軍事演習・訓練は受け入れない」と強調した。

 政策は①市民不在の市政から市民の声を聞く市政を実現させる②安心して暮らし、住み続けられる街へ③自然環境を生かし、島が潤う経済振興、一次産業や地場産業を支援④島の安全保障は外交と交流で築く⑤主要事業を見直し、財政健全化と必要な財源を確保―の5本柱。
 「憲法を生かした安全保障、外交」を要求。「市民不在で一方的に強行されている防衛拠点化」に反対する。特定利用空港・港湾指定は受け入れない。長射程ミサイル配備や米軍の常駐は認めない。
 非現実的な避難計画より、島を戦場にさせないことを求める。安全保障政策に関し「受け入れ難いことは政府と対峙して拒否する」と強調した。
 「出前市長室」で市民の声を聞く。自治基本条例の住民投票に関する条項を復活させる。
 ガソリン税の暫定税率廃止、輸送コストの支援を県、国に働き掛ける。子どもの派遣費補助の拡充、給食費の全額無償化を実現する。
 新博物館(美術館併設)建設を推進。ゴルフ場付き大型リゾート建設は「現状のままでは反対せざるを得ない」とした。
 石垣空港拡充、国内線ターミナルビル拡張・機能強化を図る。
 前市長が進めた台湾航路関連事業は「このまま進めるわけにはいかない」と抜本的な見直しに踏み込む考えを示した。
 観光振興については、前市長が「中国、香港からの誘客には取り組まないと宣言した」と指摘した上で「隣国の政治的な体制に違いは会っても、中国、香港を含め、しっかりと観光プロモーションを行って石垣を訪れていただきたい。近隣アジア諸国からの観光客をさらに増やしたい」と前市政との違いを強調した。
 砥板氏を支持する政治団体「市民ファーストの会」(代表・今村重治元市議)の結成も発表した。

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