万博の電動ボード約200台配置へ 石垣島まつりで試乗会

ライムをアピールする江崎氏(写真右)=9日午後、ホテルミヤヒラ

 電動マイクロモビリティのシェアリング世界最大手のLime(ライム)の説明会が9日、ホテルミヤヒラで行われた。ライムは電動キックボード(特定小型原付)で、13日に閉幕する大阪・関西万博で使用されている。閉幕後、同社は約200台を石垣島に配置しシェアサービスを開始する。

 来月1、2日に開催される石垣島まつりでは、八重山警察署による乗車に関する講習を予定している。

 ライムは2017年に運営する親会社が創業を開始。自社生産で電動キックボード(立ち乗り、座るタイプの2種類)を、昨年8月から日本で展開している。最高速度は20㌔。バッテリー交換タイプで、45㌔以上の走行が可能。16歳以上から利用可能。免許は不要。
 県内では那覇市のゆいレール沿線などで50ポート(駐輪場)、170台が稼働している。全世界では約30ヵ国に展開中であるため、海外観光客も気軽に利用できる。

 ライムは専用のアプリケーションでレンタルできる。ポートからポートに移動し、乗り捨てが可能。7日の時点で石垣市内では18施設でポートの設置が決定している。

 ライムは施設の屋外などに緑色の枠線で囲まれたポート内に駐車する。1台ごとにGPSで管理されており、枠外で不法に駐輪した場合や可能な台数以上を停めた場合などは、利用者にペナルティがかかる。
 誤進入を防ぐため、走行禁止区画も決まっており、石垣市内の場合、ユーグレナモール周辺に設定されている。進入した場合、自動で停車する。

 石垣市内では730交差点を起点に半径5㌔の域内で住民や観光客が利用を想定。今後、川平・平久保地域の2次交通としての役割も期待される。

 説明会には、経営者などが参加。ポートを設置した場合、月額賃料をライムが支払う。サービス開始は11月15日ごろを予定。
 同社はJALとパートナーシップも締結。マイレージ会員がライムを使用した場合、100円ごとの利用で1マイルが付与される。
 ライムの沖縄事業責任者・江﨑稔氏は「石垣でもバスや車の代わりに気軽に移動できる乗り物として普及させたい」と強調した。

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