県子ども生活福祉部は17日、介護予防や健康長寿に取り組む地域や団体に対し贈る「ちゃーがんじゅう地域大賞」の表彰式とトークショーを那覇市の県立博物館・美術館で開催した。応募13団体の中から大賞には上平良川なごみの会(うるま市)が選ばれた。優秀賞には喜名福寿会(読谷村)、幸地ハイツ自治会(西原町)、東江老人クラブ(名護市)、宮前区貯筋会サークル(うるま市)だった。
上平良川なごみの会の照屋義正会長は「大賞に選ばれて驚きと喜びを感じている。平良川地区は旧具志川時代からの中心地であり、自分たちがうるま市をリードしているという誇りを持っている方々が多い」と喜んだ。選考会によると、活動50年の継続性、会員数の多さ、次世代との交流が評価された。定期的な地域清掃のほか、ラジオ体操やレクリエーションによる体力づくり、交通安全指導、独居高齢者宅の友愛訪問など多岐に渡る活動に取り組んでいる。
トークショーでは5団体の代表が登壇し、これまでの実績や課題について意見を交わした。子どもの見守り、防犯パトロール、高齢者の居場所づくり、自主財源の確保など独特な活動に取り組む幸地ハイツ自治会の仲程武会長は「自治会活動に30代、40代の参加が少ない」と課題を挙げた。
介護予防体操などの取り組みなど健康に対する意識の高い東江老人クラブの渡具知武良会長は「会員加入率が低い。健康体操に誘うなどして呼び掛けたい」と語った。
宮前区貯筋会サークルの創設メンバーである根路銘安明さんは、引きこもりがちな老人への声掛けや居場所づくり、認知症防止の健康活動などに取り組みを紹介。「活動に参加し3年目でつえをつかずに歩けるようになった人もいる」と会場にいた本人を紹介すると、会場から拍手が沸き起こった。