スマホで乗り継ぎ、実証実験 観光客の利便性向上期待

スマホの電子チケットを船会社のスタッフに示す実証実験の関係者=26日午前、離島桟橋

 八重山を訪れる観光客が船舶、タクシー、バスを利用する際、スマートフォンで電子チケットを認証させるだけでスムーズに乗り継げるシステムの実証実験が26日から始まった。石垣市、竹富町などで組織する「八重山Maas(マース)事業連携体」が事業主体となり、来年2月まで実施。利用者数、利便性、今後の利用意向などを検証する。

 実証実験のオープニングセレモニーが石垣港離島ターミナルで開かれ、中山義隆市長が「旅行者の利便性向上が図られる」、西大舛高旬町長が「空港からワンストップでスムーズな移動が可能になる」と期待した。
 参加者は離島桟橋に移動し、船会社の担当者が持つ機材にスマホをかざして電子チケットの認証を受けたあと、次々と竹富島行きの船に乗り込んだ。同様にスマホを使ってバスに乗り込むデモンストレーションもあった。
 八重山には年間140万人近い観光客が訪れているが、レンタカーの利用割合が50%を超え、公共交通機関の利用率の低さが課題だった。チケット購入のキャッシュレス対応も遅れていた。
 実証実験では、観光客がスマホで石垣市、竹富町の観光地、出発地、出発時刻を検索すると、船舶、バス、タクシーなどの移動手段が表示される。
 そのまま電子チケットを一括して購入できるため、観光客は乗り継ぎのたびにチケットを購入する必要がなくなる。
 専用サイトはスマホで「沖縄CLIP」というサイトを表示し「CО・RAL」をクリックしてアクセスする。登録が必要。
 参加する交通事業者は11社。実証実験終了後は成果も踏まえ、利用対象を地域住民へ拡大することも検討する。
 事業名は「八重山諸島におけるMaaS(マース)実証実験」。国土交通省が公募した「新モビリティサービス推進事業」で、全国51件のエントリーの中から選定された。選定件数は19件で、九州、沖縄からは唯一。
 「八重山マース事業連携体」は、旅行商品の企画などを株式会社JTB沖縄、アプリ提供などを沖縄セルラーアグリ&マルシェ株式会社、キャッシュレス決済を琉球銀行、全体の取りまとめをTIS株式会社が担当し、地元の船舶3事業者、バス3事業者、タクシー5事業者に必要な機能を提供。地元からは八重山ビジターズビューローも参加している。

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