国境を守る 海保の役割学ぶ 教育旅行で来島の茨城の高校生

茨城県の高校生らが海保施設を見学した=12日午前、浜崎船艇基地の巡視船いけま内

 石垣海上保安部と石垣航空基地で12日午前、教育旅行で来島した茨城県立日立第一高等学校2年の生徒142人が同施設の巡視船「いけま」や中型ヘリコプター「かんむりわし」などをそれぞれ見学した。

 浜崎船艇基地岸壁に係留された「いけま」の甲板場で、花井広泰部長は「海保の役割を分かりやすく言えば海の警察。海でのパトカーと消防車の役割を果たす。石垣島から170㌔離れた尖閣は日本の領土。中国の船が日本の領海に入らないようにする仕事を10隻で行っている」と説明した。
 生徒らはOICと呼ばれるオペレーションルームや船橋(操船室)、甲板の装備を見学。女子生徒3人は「石垣島は海がきれい。グラスボートやスキューバダイビング、水牛車やサイクリングを楽しんだ。天候が悪く残念」と述べ、「海保の船はとてもリアル。アジアの情勢を調べた。尖閣を中国から守ることは大事」と話した。
 引率した水戸市の旅行代理店担当者は「旅行先をこれまでの沖縄本島から石垣島に変えた。離島での大自然体験や海保の役割を知り沖縄から今の日本を学べる」と述べた。
 八重山への教育旅行推進は6月に八重山ビジターズビューロー・八重山教育旅行誘致委員会・石垣海上保安部・石垣航空基地が連携し実施している。

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