ヘリポート 使用継続困難か 新庁舎建設工事など影響

離島から石垣島への急患搬送(写真は本文と関係ありません)

 石垣海上保安部が離島から石垣島への急患搬送に使用している旧石垣空港跡地の「真栄里ヘリポート」の使用継続が、近く困難になる可能性が高いことが分かった。周辺で始まる石垣市新庁舎建設工事などが影響する見通し。19日の石垣市議会一般質問で我喜屋隆次氏が指摘した。ヘリの新たな到着場所として新空港が検討されているが、八重山病院までの距離が現在より遠くなることなどの課題も抱える。宇根規光消防長は今後の対応について「庁内関係課と協議している」と述べるにとどめた。

 ヘリポートは2013年、市が事業主体となり、県の補助金を活用して整備。海保の急患搬送を利用している八重山の3市町と多良間村が維持管理費を負担している。
 宇根消防長によると、11月に開催された県との調整会議で「旧空港跡地での新庁舎建設や周辺の利用計画に伴い、ヘリポート使用に影響がある」と指摘があった。具体的には、新庁舎建設工事で使用されるクレーンが障害物となり、ヘリポートの使用が制限される可能性がある。
 新庁舎建設工事は今月25日に入札が行われ、落札されれば年明けにも着工の予定となっている。完成は2020年の予定。
 新庁舎建設以外にも、旧空港跡地に都市計画が導入され、周辺で建設物の整備が進むと、同様にヘリポートの使用継続が難しくなる可能性がある。
 ヘリポートを移設した場合、県から補助金返還を請求される可能性もあり、移設についても慎重な検討が必要になっている。
 一般質問で我喜屋氏は「新庁舎が建設されたあとではなく、建設段階からヘリが降りられない可能性があるので、迅速な対応が必要だ。時間に余裕がない」と指摘。「離島住民や観光客の人命にかかわる。連携をしっかり取り、賢明に判断してほしい」と対応を求めた。
 現在、旧空港跡地には新八重山病院も整備されており、ヘリポートに到着したヘリから急患を同病院に搬送する時間はほとんどかからない。
 市議会で宇根消防長は、ヘリの到着場所を新空港に変更した場合、八重山病院までの所要時間は「平均15分程度」と報告。我喜屋氏は「急患搬送は一分一秒を争う」と懸念した。
 宇根消防長は「真栄里ヘリポートを継続して使用するには、さまざまな課題をクリアしないといけない」と述べ、将来的に継続使用は難しいとの見方を示唆した。

関連記事

八重山日報公式Twitter

ページ上部へ戻る