石垣市健康福祉センター2階視聴覚室で25日夜、滋賀県の福祉施設に勤務し聴覚者支援を行っている五十嵐恵子さん(56)と聴導犬の「ポッキー」(トイプードル9歳・オス)が「聴導犬ってな~に」をテーマに、石垣市内の手話サークルの関係者約30人を対象に講演した。
五十嵐さんは石垣島マラソンに出場する友人の応援で石垣島に来島した。自身も聴覚に障害を持ち、ポッキーを聴導犬にすることを目的に小さい頃から訓練しながら育て上げたという。
五十嵐さんは「病院で診察の呼び出しを飼い主に知らせたり、道路通行時に自転車のベルがなったことを飼い主へ伝るなどのデモンストレーションを行った」と述べた。
参加した関係者は「石垣にもポッキーのような聴導犬を必要とする方が多くいる。補助犬には専門機関による一定の訓練が必要で、本土では訓練認定機関が整備されている。沖縄でも官民での取り組みで整備してほしい」と聴導犬を含めた障害者補助犬事業の取り組みの必要性を語った。
厚生労働省によると、1月1月現在で国内には盲導犬941頭、介助犬66頭、聴導犬67頭。沖縄県には、盲導犬7頭、介助犬1頭、聴導犬が1頭おり、八重山に聴導犬はいない。