2017年9月から八重山芸能に関する連続講座を展開してきた合同会社白保企画(横目博二代表)がこのほど同講座の報告書を刊行し26日、大濱信泉記念館で会見を開いた。関係者は同冊子について、「八重山の芸能を考える上で重要な資料」と位置付けており、八重山芸能を巡る議論が集約されている。
この取り組みの前身は14年度からスタート。17年度からは「次世代を担う八重山芸能後継者育成支援事業」(支援・沖縄県、県文化振興会)として連続講座を展開してきた。
冊子には座談会2回、講座6回の議論を「座談会編」「講座編」「資料編」の3部構成でまとめた。冊子のタイトルは「八重山芸能のみらいを考える~八重山芸能を考える連続講座報告書~」。203頁。
会見で県立芸術大学名誉教授の波照間永吉氏は全8回の講座などを振り返り、「八重山芸能を語る上で画期的な成果。今後、八重山芸能を巡る議論は、この上に組み立ててほしい」と自信をみせた。
冊子は市販されない。発刊数は200部で県内市町村や図書館、八重山の中学校、高校に寄贈する予定。