同会が発議した条例案は2月1日の臨時議会で否決された経緯がある。多数を占める与党は条例案に反対したが、臨時議会では与党から仲間氏が賛成、石垣達也氏が退席し、10対10の賛否同数になった。仲間氏は現時点で、駐屯地建設工事が始まったことを理由に、住民投票に反対する姿勢に転じており、条例案の成否は仲間氏の動向がカギを握りそうだ。
4日の議会運営委員会で条例案の説明を求められた花谷氏は「住民から住民投票の審議を求められた立場として、もう一度、議論の場に上げるチャンスがあるべきだ。同じ条例案を出したことに違和感を持つ人もいるだろうが『反対』を『容認』に変更したことで、柔軟に対応する意思を示したつもりだ」と述べた。
大濵氏は、選択肢を変更した理由を「市民から『本当は反対だが、認めざるを得ないという判断の市民もいるのではないか』という意見があり、容認にした」と説明した。
箕底用一氏は、過去に市議会で住民投票条例を制定する動きがありながら、野党側が消極姿勢だったため実現できなかった経緯を指摘し「なぜ今、住民投票条例案を提案するのか」とただした。
花谷氏は「当時は市長選の直後で、市民にも疲れがあるだろうと判断した。今回は住民発議があった経緯を踏まえての提案で、当時の議員提案とは性質が違う」と述べた。