やりがい深め、夢広げ 高校生9人が看護体験 かりゆし病院

高齢者の体温を測定する竹原華花さん(右端)と、測定後、和やかに会話をする濱岡くるみさん(左から2人目)=11日午前、かりゆし病院2階

 近代看護の基礎を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで制定された12日の「看護の日」を前に、看護師や医師、助産師、保健師を志す八重山高校の2年生4人と3年生5人の計9人が11日午前、医療法人上善会かりゆし病院(境田康二院長)での「ふれあい看護体験」に参加した。白衣を身にまとい、袖にピンクのボランティア腕章を付けた高校生らは、現場の仕事と、高齢者との触れ合いからやりがいを深め、新たな夢への可能性を広げた。

 各病棟、各部署の説明を受けてリハビリ室やレントゲン室などを見回り、3人ごとのグループに分かれ体験学習に入った。ベッドメイキングをはじめ、血圧測定、体温・脈の測り方、入浴介助の見学、AED(自動体外式除細動器)実習などを行った。
 2年生の北浦華音(かのん)さんは「仕事では大変な時もあると思うが、患者さんとのコミュニケーションが楽しく、治っていく過程を見守れるのは、人生において貴重なことなんじゃないかなと思った」と話し、「看護師が夢だったが、体を治していく理学療法士にも興味を持った」と新しい自分の可能性を見いだしていた。
 3年生の竹原華花(はな)さんと濱岡くるみさんは看護師志望。高齢者への血圧測定を行った後、思いがけず三線の生演奏で「鷲ぬ鳥節」をプレゼントされ、踊ることに。また、99歳の女性からは「看護婦はきつい仕事よ」と激励を受け、100年近く生きるとどこに不具合が生じるかという“レクチャー”も受けていた。
 舞を披露した竹原さんは「患者さんと触れ合えて、心が温まった」、濱岡さんは「コミュニケーションの機会が予想以上に多くあった」と話した。
 かりゆし病院の上原りえ子看護部長は「20年続けて看護体験を実施している。医療従事者が少ない中、島に帰ってきて地域のために貢献できるナースになってもらえればうれしい」と話した。

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