三線や舞踊など発表 大盛況 「レッスンの成果を披露できて感無量」 東京で安室流保存会平良広治研

 八重山古典音楽安室流保存会平良広治研究所(東京都杉並区)は2日、世田谷区の北沢タウンホールで発表会を開催した=写真。9年ぶり、3回目の発表会で、テーマは「聞き給れ 八重山 島々の唄心」。会場は満席で、演目ごとに盛大な拍手が送られた。
 門下生一同による斉唱と、師匠の平良広治師範の舞踊による「鷲ぬ鳥節」で幕開け。同研究所が輩出した三線教師らが「仲筋ぬヌベーマ節」「月ぬマピローマ節」「トゥバラーマ」などの独唱を披露した。また、平良師範と教師らが共演した「仲良田節・くいぬぱな節・前ぬ渡節」には、師弟の息の合った唄声に歓声があがった。
 18演目37曲中16曲で、門下生の地謡による舞踊があり、目でも楽しませる工夫にあふれていた。踊り手は東京在住の八重山舞踊紀翔の会・入澤紀師匠の門下生である木村智果さん、琉球舞踊の朝生吉子さん、高木和子さんのほか、石垣島から八重山舞踊喜扇会本仲征子・岡山睦子研究所の仲新城明美師範と娘さんの仲新城鼓さんが駆けつけ、発表会に華を添えた。
 また、友情出演の八重山古典音楽孫明流太鼓の会東京支部の大城朝夫師範ら6人による器楽合奏では、一糸乱れぬバチさばきに、観客が目を奪われる様子が見られた。
 フィナーレは「ユンタしょうら 唄い踊り遊ば」と題して、「山崎ぬアブジャーマ」「コイナユンタ」など9曲を連続で披露。踊りと唄が交互に登場し、会場からも手拍子が巻き起こり、一層の盛り上がりを見せた。
 観覧した東京在住の女性は「東京でこんなにたくさんの、八重山の唄や踊りを観ることができて感激しました。とても楽しみました」と話した。平良師範は「大盛況に終え、感無量です。これも生徒一人ひとりのレッスンの積み重ねの結果であり、さらに精進して、4回目の発表会も開催したい」と成功を満足げに語った。

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