伝統おもちゃづくりに挑戦 小学生がアダン、ソテツ活用 八重山博物館

ソテツの葉で、虫かごを作る子どもたち=17日午後、八重山博物館

 石垣市立八重山博物館(浅田浩館長)は17日、子どもたちが地域の伝統的なおもちゃである「アダン葉おもちゃ・ソテツ葉虫かご」づくりに取り組む教室を開催した。午前と午後に合わせて50人近い小学生が保護者と共に参加した。午前はアダンの葉を使った馬や指ハブ、午後はソテツを使って虫かごを作った。
 アダンやソテツは、昔から地域で活用されてきた植物。ソテツは、ほうきとしても活用でき、教室の終盤では、係員が実際の掃除に使った。

 参加した子どもたちは、主に石垣市内の小学生。親の帰省に合わせ石垣島に滞在している県外の子どもたちもいた。親や係員の手助けを受けながら一心不乱に取り組んだ。
 学芸員の寄川和彦さんは、ソテツを使った虫かご作りは今回が初の試みとした上で「子どもたちは個人差があるが、早い子だと40分で作ってしまう。2個から3個ほど作る子もいる」と話した。
 石垣小4年の具志堅祐希さん(10)は「昔の人はソテツの葉で、いろんな物を作っていたのが分かった。勉強になった」と語った。虫かごを2時間で2つ作り、夏休みの工作物として休み明け、学校に提出するという。

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