旧盆明けの17日夜、いしゃなぎら青年会(西表孫孝会長)はアンガマ行事の出演者が顔を出して演舞し、地域にお披露目する「アンガマトゥズミ」を石垣公民館で開催した。地域住民約300人が集まり、旧盆の3日間、各家庭を巡回した青年たちをねぎらった。
一行は午後7時前、ウシュマイ(爺)とンミー(婆)を先頭に、踊り手や地謡らのファーマー(子や孫)が顔を出して入場。集まった住民らの手拍子を受けながら、舞台に上がった。ウシュマイとンミーは祭壇を模した絵の前に座り、拝んだ後、踊りを披露した。
旧盆期間中と同様、ウシュマイとンミーの問答も行われた。「北朝鮮によるミサイル発射で、あの世に帰れない」「あの世にはネットがあるのか」などのやり取りを繰り広げた。
集まった人々は、スマートフォンでアンガマの様子を撮影するなどして楽しんだ。
石垣字会の大浜慶功会長は「旧盆の3日間はソーロンで、各家庭で素晴らしいお迎えができたと思う。青年会が訪問し、先祖と一緒に楽しく過ごせた。感謝したい」と述べた。