株式会社リョウエンタープライズ(本社・沖縄市、代表取締役・吉山亮太)はこのほど、LPガスを利用した非常用発電機の販売権を取得した。同発電機は自動運転機能を備え、連続72時間の発電が可能で、メンテナンスが簡単で低コストである点が特長。近年、災害による停電が珍しくなくなっている、沖縄など全国各地で営業活動を開始している。
これまで普及している非常用発電機は、ディーゼル型が主流だが、手動切り替えのため自動運転はできず、故障も多く、騒音も発生。通常、1、2日しかもたない。LPガスの場合、3日から5日ぐらい発電を続けられ、音も静かだ。
リョウエンタープライズが扱っているのは、株式会社昭栄(埼玉県行田市)製。同社が推す小型機は自動運転機能、自動点検機能を持ち、競合他社でもごくわずかしかない。出力10キロワットのため電気主任技術者の専任・届出と、消防署への設置届が不要である。最小モデルは300キロ以下のため、屋上設置も可能だ。
年々、自然災害が急増し、地震や大雨、台風などの猛威によって停電は珍しいものではなくっている。このため、国は外部からの供給なしで非常用電源を稼働可能とする措置が望ましいとしている。72時間をその目安としており、LPガス利用の発電機は、これに応えられる。
吉山代表取締役は「災害時、LPガスは最初に手に入れられる燃料源であり、非常用発電機としては最適。公共施設や医療機関ばかりでなく、地域コミュニティ、家庭なども対象」とPRしており、今後、大型機ばかりでなく、小型機にも力を入れていく方針だ。