石垣市健康福祉センター内にある、子どもたちの遊びの場や保護者交流の場を提供する「子どもセンター」(山里世紀子館長)から離れた地域に住む子どもを対象に、児童厚生員が公民館に出向いてさまざまな遊びを提供する事業「とびだせ児童館」の開所式が10日夕、大浜公民館(福島英和館長)で行われた。市職員やボランティアスタッフ、児童10人らが参加し、放課後の居場所の開所を喜んだ。
とびだせ児童館の開所は2014年から5年間開所された真喜良第2団地の集会施設に次ぎ2カ所目。この日は児童17人が公民館の多目的室で塗り絵などを楽しんだ。
開所式で市こども未来局子育て支援課の伊盛加寿美課長は「放課後の居場所として大切に使って。道路に飛び出さないように気をつけて、みんなで一生懸命遊んで」とあいさつ。
大浜小学校(浦崎喬校長)の2年、舟道翔風(なびき)君が児童を代表して、「1年の時から子どもセンターを使っているが、大浜からは遠いので送ってもらっている。今日から公民館で放課後に遊べるのでうれしい。勉強とスポーツを一生懸命がんばる」と宣誓。
同校3年の石野快空(かいと)君は「学校に残らないでも行ける場所ができてうれしい。(勉強にも)がんばる」と話した。
同校の石川恵優教頭は「遊びも実は勉強。しっかり楽しんで」、同公民館の米盛重哉総務部長は「安全な遊び場を公民館が提供できてうれしい。お兄さん、お姉さんは下級生を思いやって」と呼び掛けた。
対象は小学1~6年で、毎週木曜日の午後3時から午後6時まで実施し、児童厚生員2人とボランティアスタッフの下、塗り絵やトランプ、オセロ、縄跳び、折り紙などが楽しめる。利用時には保護者による登録手続きが必要。
同公民館での児童館は、来年以降も継続して行う予定。
問い合わせは℡88・0111(子どもセンター)。