県女性就業・労働相談センター主催の「女性が働き続けられる職場づくり実践講座」が18日午後、大濱信泉記念館で行なわれた。石垣島での開催は初めて。特定社会保険労務士の青木喜佐子さんが「情報共有の度合いや利用可能な制度の整理など、仕事の見直しもでき、その結果男性も働きやすくなる。自社に良い制度があるのに周知が不十分だったということも多い」と訴えた。
同講座は「女性が働き続けられる職場づくり支援プログラム」を推進するコーディネーターを育成するもの。
講座ではプログラムの概要と活用事例を紹介。「出産・育児期の従業員への適切な対応」「相談しやすい環境づくり」などに関する計50項目について肯定・否定で回答し、管理職(経営者)側と従業員側との認識の差を明確にして、課題を洗い出す「初期診断」の説明があった。
青木さんは「組織が大きい企業は制度の改善に慣れているが、そうでない企業は『やったことがないから分からない』と言う。そんなときプログラムが役立つ」と強調した。
今後参加者らは初期診断を12月中旬までに自社で実施し、1月23日に行なわれる第2回講座で診断分析と、専門家のサポートの下での自社の改善策計画を立てていく。