石垣島で最も早い一期作の田植えが16日、平田原の水田で始まった。農業生産法人みやぎ米穀(石垣市登野城)の宮城翔吾代表取締役(30)が田植え機に乗り、約30アールの水田に苗を植え付けた。収穫は5月中旬ごろの予定。
同社は昨年、もみの乾燥施設を整備し、生産から加工、販売まで自社で取り組む流れを実現した。この日植え付けた水田から収穫する米は、それとは別にJAに出荷するもので、5月末ごろから店頭に並ぶ。
今期の一期作は年末年始の温度が高めで苗の生育が良く、昨年より10日早い植え付けになったという。
宮城代表取締役は「今年は石垣島の米の品質を高めるため、研究を進める年にしたい」と話した。
JAおきなわ八重山地区営農振興センターによると、八重山地区水稲生産部会(黒島良雄部会長、194人)は昨年、一期作が石垣島で600トン、西表島で170トン、2期作が石垣島で100トン、西表島で10トンの合計880トンを生産した。
今期は収穫面積が石垣島で250ヘクタール、西表島で60ヘクタール、生産量は一期作が石垣島で700トン、西表島で170トン、二期作が石垣島で100トン、西表島で30トンの計千トンを目標に掲げている。
同センターの担当者は「今期は天候に恵まれ、品質も良く豊作になると思う。継続して消費者においしい米を届けたい」と期待した。