【視点】ヘリポート問題 県の存在感薄く

 竹富町などの離島から石垣島への急患搬送で、ヘリポートの位置をどうするかが議論になっている。
 急患搬送は第11管区石垣海上保安部石垣航空基地が実施している。従来は旧石垣空港跡地にある真栄里ヘリポートが使用され、ヘリポートと県立八重山病院も目と鼻の先にあった。しかし、周辺で石垣市の新庁舎建設工事が始まり、昨年12月6日からヘリポートは運用停止。ヘリの離発着場は新石垣空港に変更された。
 病院までの搬送時間は真栄里ヘリポートの場合、約5分だったが、新空港だと約15分かかる。医療体制が従来より後退しかねず、竹富町民から不安の声が上がるのは当然だ。
 石垣市や竹富町議会でも議論になり、最終的に、旧空港跡地内か否かは別として、八重山病院になるべく近い場所でのヘリポート整備を求める意見が、八重山住民の〝総意〟となってきた。
 県は当初、医療は一次的に市町村の責務だとして、この問題と距離を置く姿勢だった。石垣市が旧空港跡地に土地区画整理事業を導入し、跡地利用計画に沿った開発を進める意向を示していることから、跡地内にヘリポートを設置するかどうか、石垣市にげたを預けていた。
 ただ、広域的な行政や医療は県の責任だ。石垣市区選出の県議らが業を煮やし、県議会で県の主体的な行動を要求。これを受け池田竹州知事公室長が昨年月、石垣市役所に川満誠一副市長を訪れ、県有地である県農業研究センター石垣支所周辺をヘリポート新設の候補地に挙げた。
 それから1カ月経過したが、現時点でその後の動きは見えない。
 その間、地元では旧空港跡地内に暫定ヘリポートを設置する案や、旧空港跡地内にある市消防本部を建て替え、屋上にヘリポートを整備する案が浮上してきた。

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