年間33万人に制限へ 県、西表島の観光客で方針

ピナイサーラの滝からの景観(環境省西表自然保護官事務所提供)

 県は世界自然遺産登録候補地、西表島の入域観光客数の上限となる基準値を、2009年~18年までの10年間の平均値を基に、年間33万人に設定する方針を固めた。ピーク時には、島内で水道供給能力を基に試算された1日当たり1230人と設定。入域観光客数の急増の抑制、来訪時期の分散・平準化を図ることで、登録後に見込まれる更なるオーバーツーリズを抑制したい考え。
 同方針は20日、西表島西部地区で行われた「西表島の観光管理に関する住民説明会」で示され、20年度からの導入を目指し、30日に開催される西表島部会で協議する。
 県は今後、モニタリング調査の実施やや「混雑日カレンダー」の提示、施設・交通の事前予約制度、変動料金の設定―などに取り組むという。

■ヒナイ立入制限優先候補
 「第2回竹富町西表島エコツーリズム推進協議会」が21日午後、町離島振興総合センターで開かれ、エコツーリズム推進法に基づき、立入制限による利用調整などが可能となる「特定自然観光資源」の優先検討候補にヒナイ川(ピナイサーラ)、西田川周辺のヒナイエリアが挙げられた。仲間川、北東部、浦内川、南西部、海域の各エリアでも追加候補地を検討していく方針。

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