北方領土「一日も早い返還を」 石垣第二中教諭の公開授業も 県民大会

第1部の式典では、大会宣言が発表され、ロシアに北方領土の早期返還を求めた=8日午前、沖縄市産業交流センター

 第39回北方領土返還要求沖縄県民大会中部大会(主催・同県連絡協議会)が8日、沖縄市で開催された。大会は2部構成で、第1部の式典では大会宣言が読み上げられ、ロシアに対し一日も早い北方領土の返還を要求した。第2部では、公開授業が行われ、講師として石垣第二中の豊見本宏樹教諭が授業を行い、北方領土の基礎知識を生徒に教えた。また、大会には北中城中学校から約50人の生徒が参加した。
 豊見本教諭は、過去に結ばれた日露・日ソ間の各条約で一貫して北方領土は日本の領土だったと紹介。「条約上、ロシアの領土になったことはないが、住むのはロシア人だ。生活の基盤が整備されている」と説明し、ロシアの地図では自国領土だと表記していると説明した。

 授業では、ロシアが北方領土を自国領と主張する理由を生徒らに記述させた。生徒らは「排他的経済水域を確保し、資源採取を目指すため」「ロシアの南下政策の延長で自国領土に入れた」と指摘した。
 第4回「北方領土と沖縄」作文コンクール入賞者が受賞作文を朗読した。津嘉山理子さんは「令和時代の新しい交流が、日ロの幸せと、未来を創ることを願う」、玉城春希さんは「北方領土問題は米国やアジアの国々との関係も複雑に絡んでいる」とそれぞれ話した。

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