【視点】新型肺炎、沖縄経済に黄信号

 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染が国内でも拡大し、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の乗客も含め、感染者は千人を超えた。沖縄経済への影響も、じわじわと広がり始めている。
 特に基幹産業である観光への打撃は、現状のままだと深刻なものになりそうだ。
 クルーズ船の寄港キャンセルが相次ぎ、既に外国の団体客は姿を消しているが、心配されるのは主力である国内客への影響だ。個人客は堅調な一方、団体旅行は落ち込んでいるようだ。
 観光客の減少は、宿泊施設、飲食店、土産物店の売り上げにじかに響く。バス、タクシーなどの運送業も直撃する。石垣島の歓楽街である美崎町でも客足が鈍り始めている。
 沖縄本島では旅行社が社員を自宅待機にしたり、一部の社員に退職を勧奨していることが報道されている。雇用にも影響が出始めたとなると、沖縄経済に黄信号が灯り始めていると見ていいだろう。
 新型肺炎の感染拡大は全国的な現象であるため、沖縄だけに手厚い支援を求めることも難しい。政府による一定の支援は必要だが、それぞれの自治体が知恵を出して危機を乗り切る気概を示すことも大事ではないか。玉城デニー知事のリーダーシップが問われる。
 感染拡大防止に向けたイベント自粛の波は、感染者が出ていない離島にも押し寄せた。お隣の宮古島では、4月19日に開催予定だったトライアスロン大会が中止になった。
 全国から出場者が集まることによる感染リスクや、仮に感染者が出た場合、島内では十分な対応ができない可能性が懸念されたようだ。
 石垣島でも大小さまざまなイベントが中止され、市立図書館など一部の公共施設も一時休館を決めている。3月14日に底地ビーチで開かれる海びらきは予定通り開催するが、一般参加の呼び掛けは行わず、恒例となっていた児童生徒の海びらき宣言やミニライブなどは中止する。

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