中国を発生源とする新型コロナウイルス感染症の患者が八重山で初めて確認されたことを受け、ユーグレナ石垣港離島ターミナルの各店舗では、受付と客の間にビニールで仕切りを作るなど、それぞれの窓口で飛沫(ひまつ)感染防止策が広がっている。
特産品販売などを行う「とぅもーるショップ」ではレジ机の真上に設置した木板からビニール板を垂らし、店員と客との間に遮蔽(しゃへい)物を設置した。
同店を運営する㈱石垣市経済振興公社の真栄田義世代表取締役専務は「3月下旬に若い人を中心に、島外からの観光客が増えたが、(八重山での感染は)その『置き土産』だろう」と話し、「もし竹富の島々で出た場合、どの船か、誰と一緒か、買い物した店舗はどこか、その後の船の消毒などなど、大変なことになる」と危惧。
9日から営業時間を短縮したが、今後の対応については「1日からの売り上げは8割以上も下がっているが、島々に行き来しないといけない地元の人たちがいる。ターミナルが閉館するまでは使命と思って続ける」と語気を強めた。
観光ツアー代理店「㈱石垣島トラベルセンター」では同日午前、パイプシャッターを少し下ろし、店員らでシャッターの下部に手製の透明ビニールカーテンを設置した。
40代の男性店員は八重山での感染者確認について「2人だけでなく複数人出てくるはずなので、個々人の対策をやっていくしかない」と話した。
竹富町は19日定期航路を運航する船会社に対して、乗船客がチケットを購入する際の検温実施を要請している。