八重山農林高校ライフスキル科調理・園芸コースが16日午前、食育による子育て支援をしようと、石垣市地域子育て支援センター「こっこーま」を利用する親子11組を同校に招き、恒例の「親子で夏野菜収穫体験」を実施した。
主催した3年生5人は収穫前に持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みやこれまでの活動を説明。野菜圃場でオクラ、ナス、スイカを収穫してもらい、島野菜を活用した伝統料理のレシピを提供した。
参加した常磐めぐみさん(35)とあやめちゃん(3)は親子での初の野菜収穫を楽しみ、「子どもと一緒に作物のことを学べ、良い体験になった」と喜んだ。
玉城七海さん(18)は「SDGsを知ってもらい、野菜収穫でリラックスもしてもらえたと思う」と振り返り、「SDGsを取り入れたのは今年から。1年の時は『何のこっちゃ』と思ったが、活動していくにつれ、食育と地域の持続可能性とのつながりが実感できて来ている」と話した。
同コースでは2016年から食育支援活動を開始。今年はSDGsの「住み続けられるまちづくりを」「つくる責任つかう責任」を掲げ、「持続可能な石垣島を目指して~『食』と『人』で繋がる循環型地域づくりの食育活動~」をテーマとした。
地域資源の活用と伝統の継承を、食育を通じて行い、持続可能な石垣島を目指し、ウニのエサとしての廃棄野菜活用や島野菜を使った七草粥のレシピの考案など、独自の活動を展開している。