玉城デニー知事は5日の記者会見で、感染が拡大している宮古島市と石垣市の繁華街を対象に、接待を伴う飲食店に今月7~20日の休業を要請すると発表した。全期間休業した場合、協力した事業者に20万円を支給する。対象となる地域は、石垣市が美崎町で120店舗。宮古島市は宮古島市平良西里、平良下里。玉城知事は「離島地域の医療体制を守るために、何としても感染拡大を押さえなくてはならない」と強調した。
県は5日午後に対策本部会議を開催し、沖縄本島のみだった不要不急の外出自粛を同日から県全域に拡大した。
玉城知事は記者会見で、本島から離島間、離島から離島間の移動を必要最小限にするよう求めた。来島自粛を求める離島への渡航は自粛するよう要請した。
会合や会食での感染が拡大しているため、控えるよう求めた。
県内の医療体制について、高齢者や基礎疾患がある患者が重症化しやすいと指摘し「各医療機関で十分な治療ができる体制は維持する」と強調した。
石垣市の軽症者用療養施設はアパホテル石垣。玉城知事は「4日から運用を開始している」と説明した。既に6人が入所している。宮古島は来週から運用を開始する。
また、玉城知事は本土の盆休みや8月末から始まる旧盆期間中の帰省は控えるよう呼び掛けた。
県は、県外から県内を訪れる旅行者などの渡航自粛は、現時点で求めてはいない。玉城知事は「出発前に健康観察を呼びかける」と述べた。
5日の対策本部会議では、八重山と宮古の両地方本部をテレビ会議で結び、現状が報告された。県は離島患者の感染経路を把握しており、感染拡大の防止に努める。