八島小学校(仲地秀将校長)は9日、体験を通じて地域に誇りを持たせる恒例行事、ハーリー・魚さばき体験学習を登野城漁港で実施した。参加した5年生(40人)と6年生(45人)の児童は、地域の伝統行事と海人の心得を学んだ。
ハーリーでは東一組(親川和行委員長)と東二組(具志堅武委員長)のハーリー舟を使用し、児童はエークの持ち方や漕ぎ方を学び、トーナメント形式でのハーリー競漕にも挑戦した。
ハーリー体験後は6年生とその保護者を対象に、海人によるマグロの解体見学と魚さばき体験を行なった。
マグロの解体を目にした児童は「さすがプロ!」「丸かじりしたい!」と驚嘆と歓喜の声を上げた。
魚さばきではグルクンなど約30㌔の魚が用意され、児童らは海人の指導に従ってうろこ取りなどの基本技術を学んだ。
6年生の砂川晃誠君は「ハーリーでは3位だった」と悔し顔。一方、慣れた手つきでうろこを取り、「お父さんは海人。一緒に海に釣りに行ってよくさばく。魚はアカジンが好き」と楽しそうに話した。
親川委員長は「今年はコロナでいろんなイベントが中止に。せめてこれだけでも、と開催した」、具志堅委員長は「自粛ばかりじゃ子どもがかわいそう。6年生の思い出を作ってあげたくて」と、それぞれの思いを語った。