八重山で最多38人感染 与那国16人、搬送も検討 8月200人超 最速ペース拡大 新型コロナ

県は14日、八重山で新たに男女38人が新型コロナウイルスに感染した、と発表した。5月31日と今月12日の25人を上回り、1日の発表数としては初めて30人を超え、過去最多になった。新規感染者は石垣市在住20人、県外在住2人で、与那国町は16人が町内在住と明らかにした。八重山の感染者数は累計で1003人になった。
新規感染者の年代は10歳未満3人、10代2人、20代10人、30代13人、40代3人、50代2人、60代2人、70代3人。感染経路が判明しているのは6人で、家庭内2人、会食1人、宿泊施設1人、知人2人。男女別では男性17人、女性21人。
連日感染者が確認されている与那国町では、町が13日、大規模PCR検査を実施しており、多数の感染者が確認された。
県保健医療部の糸数公技監は、8日投開票された町長選の影響で感染が広がっているとの認識を示し「昨日(13日)から八重山病院の医師2人と看護師1人を与那国町に派遣し、容体が危ない人は八重山病院への搬送を予定している」と説明した。
八重山の新規感染者数は11日から4日連続して20人を超えており「第5波」は5月の大型連休後の「第4波」を超える過去最大の流行となった。8月の感染者数は14日現在で203人に達し、過去最多だった5月の311人を大きく上回るペースで増加している。
県が発表した石垣市の直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は240・10人で、全国最悪の沖縄県(265・76人)に迫る勢い。県立八重山病院には中等症17人を含む22人が入院、宿泊療養施設には29人が入所している。
八重山保健所は感染経路や濃厚接触者の特定、患者の収容先の調整などの業務に当たっているが、担当者によると過去最多の感染者が確認されたことで業務が逼迫している。
感染者が急増している要因について担当者は「総じて会食している人が多く、基本的な感染対策に問題がある」との見方を示した。
八重山でも感染力が強い「デルタ株」が従来株からほぼ置き換わったと見られている。同保健所は①観光客や帰省客と接触する際には十分な感染対策を行う②旧盆や観光葬祭での会食は自粛する③ワクチン未接種の人は接種を検討する―ことなどを呼び掛けている。

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