【視点】台湾への威嚇 県民も注視を

 中国が、台湾の防空識別圏への戦闘機などへの侵入を激化させている。背景には台湾のTPP(環太平洋連携協定)加入申請や、沖縄周辺での日米共同訓練への反発があると推測されているが、力にものを言わせた威嚇行為であることは間違いない。台湾と目と鼻の先にある沖縄にとっても脅威であり、見逃せない事態だ。
 台湾の故・李登輝元総統はかつて石垣市で講演した際「日台は運命共同体だ」と語ったが、中国の軍事的膨張が続く中、沖縄と台湾がまさにそのような関係であることは間違いないだろう。
 防空識別圏は、国が領空侵犯に備えるため、領空外側に設けた緩衝地帯のような空域だ。他国の航空機進入は領空侵犯の一歩手前の事態であるため、戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応する。
 中国は今月に入り、4日までに戦闘機など計149機を台湾の防空識別圏に侵入させ、4日には1日の侵入数が台湾の情報公開後最多となる58機に達した。台湾への圧力強化は、中国の習近平国家主席が直接指示したとの報道もある。
 対中最前線に立たされているのは台湾だけではなく、沖縄も同じだ。
 中国は2013年には、石垣市の行政区域である尖閣諸島上空にも一方的に自国の防空識別圏を設定した。以後、日本の報道ヘリなども大事を取って尖閣上空を飛行できない状況が続いている。尖閣周辺での中国軍機の活動も活発化し、航空自衛隊のスクランブルが後を絶たない。

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