料理雑誌「オレンジページ」と味の素㈱が実施する中学・高校生を対象に行う「第11回ジュニア料理選手権」の二次審査が3日午後、オンラインで行われた。石垣中学校2年生の「はいさい☆島んちゅバレー部」の4人が、プレゼンテーション審査の結果、部門上位3チームだけが進む最終審査に進出することが決まった。4人は26日に神奈川県の味の素グループうま味体験館で行われる調理審査に出場し、グランプリか準グランプリのどちらかに決定する。
ジュニア料理選手権は国内最大級の料理コンテストで、今回は「想いを伝える、しあわせごはん」をテーマに全体で1万4204作品の応募があった。石垣中はレシピを考案・作成する「オリジナルレシピ部門」中学団体部門に出場し、一次審査を経て6作品に選ばれた。
二次選考ではオンライン審査で行われ、漢那愛華(あいか)さん、米盛和琉(にこる)さん、大立鈴夏(りんか)さん、奥平清笑(きよら)さんの4人が「南の島から贈り物~ウムズナー(島タコ)飯とアーサの茶碗蒸し」のレシピを紹介し、料理の工夫点や、思いを伝える人へのエピソードを5分間でプレゼンテーションした。
ウムズナー飯は味付けは塩コショウのみ。ご飯の分量と同等のウムズナーを入れ、タコ墨だけなく、イカ墨を入れて墨の味を味わえるように工夫した。
アーサの茶碗蒸しは出汁とアーサがマッチすることに気づき、さらに白だしだけでなくガサミ(カニ)を入れることで海の風味がしておいしくなったと紹介した。
日頃、部活終わりの料理や好きなバレーに打ち込めるように支えてくれる母親に対し、「ウムズナー飯を食べておいしいねと黒い歯を見せて笑い合い、母を笑顔にすることができた」とアピールした。
最終審査出場の理由に審査員は「地元石垣の食材を上手に紹介し、チームワークの良さが伝わってきた。お母さんへの感謝の気持ちを述べられていたことも良かった」と講評した。
二次審査が終わり、漢那さんは「地元の食品を生かして料理をすることができた。最終選考の神奈川でも4人で協力して良い結果が出せるように頑張りたい」と抱負を述べた。