第41回八重山古典音楽コンクール(主催・八重山古典音楽協会)の審査が6日、石垣市民会館中ホールで始まった。初日は筝曲、笛、太鼓の各部門と三線の部あやぱに賞、新人賞(一部)の審査が行われ、計45人が難関に挑んだ。
今年のコンクールには、各部門・各賞合わせて204人がエントリー。部門別では、筝曲の部に3人(新人、優秀、最高各1人)、笛の部に15人(新人3人、優秀6人、最高6人)、太鼓の部に18人(あやぱに1人、新人4人、優秀5人、最高8人)、三線の部に168人(あやぱに4人、新人42人、優秀41人、最高41人)が応募し、14日までの週末に審査が行われる。
会場の市民会館周辺では、受験者らが集まり最後の調整に励む姿が見られた。
新人賞を受験する、東京都の水野恒子さん=伊良皆高吉研究所=は「エイサーをしており、友人に紹介され三線も始めた。三線はまだ1年目だが、歌っていると嫌なことを忘れられるのがよい」と話した。
台風25号の影響により、4日、5日の飛行機が全便欠航した与那国島からは、あやぱに賞を受験する大嵩長佳君(与那国小3年)=砂川オトミ研究所=が午後3時ころ到着。天候を心配する役員らを安どさせた。
大嵩君は「今日の飛行機は飛ぶと分かっていたので、特に心配はしなかった。三線は父に言われ、半年前に始めた。試験では姿勢や声の出し方に気をつけたい」と話した。
師匠の砂川さんは「離島からの参加は本当に大変で、もう1人は7日の受験に変えてもらった。参加できてよかった」と疲れた表情で話した。
7日は三線の部新人賞と、日程変更を行った一部受験者の審査があり、終了後に6日、7日の合格者が発表される。