第十一管区海上保安本部は24日夜、石垣市の尖閣諸島周辺で領海侵入していた中国海警局の艦船「海警1401」「海警1302」の2隻を同日午後10時4分ごろ領海から退去させたと発表した。中国艦船は21日から領海侵入を続けており、侵入時間は過去最長の92時間8分だった。
2隻は独自の主張をしながら、領海内で漁業活動を行う日本漁船1隻に近づこうとする動きを見せていた。
海保は漁船の周囲に巡視船を配備し、漁業者の安全を確保した。「中国海警船の活動はそもそも国際法違反。国際法、国内法に基づき、引き続き、冷静かつ毅然として対応を続け、領海警備に万全を期していく」としている。
25日午後3時現在、領海外側の接続水域では「海警1401」「海警1302」のほか「海警1304」「海警1305」が航行を継続。いずれも機関砲を搭載している。尖閣周辺で中国艦船が航行するのは127日連続。