「奨学金制度の活用を」 沖国大の前津学長呼び掛け

 沖縄国際大学の前津榮健学長は20日、石垣市で八重山日報の取材に応じ、離島や遠隔地出身の学生に奨学金を支給する制度が十分に周知されていないとして、活用を呼び掛けた。奨学金制度は石垣市出身の前津学長の肝いりで2017年度からスタートした。
 離島、遠隔地出身の学生に対し、入学時に5万円を支給する「入学時離島遠隔地出身学生支援奨学金」、学業成績に応じ、授業料の半額または4分の1相当を支給する「離島遠隔地出身学生奨学金」がある。

 同大によると、今年度の利用者数は入学時の支給が久米島9人(前年度7人)、宮古28人(同14人)、八重山12人(同10人)、北部5人(同9人)で計54人(同40人)、授業料の半額相当支給が久米島2人(同ゼロ)、宮古6人(同8人)、八重山9人(同6人)、北部2人(同同)で計19人(同16人)、4分の1相当支給が久米島6人(同3人)、宮古8人(同14人)、八重山4人(同6人)、北部1人(同2人)で計19人(同25人)。
 入学時の奨学金支給は、離島や遠隔地出身であれば無条件だが、前津学長は「制度の存在に気づかず申請していない学生もいるようだ。活用してほしい」と話した。
 この日は石垣市内のホテルで同大後援会定期総会が開かれ、役員改選で会長に新垣實さんを再任した。学生の就職活動をテーマにした講話もあり、キャリアデザイン研究所の松堂美和子代表が講師を務めた。

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