米海兵隊の補給施設・牧港補給地区(キャンプ・キンザー)で27日、施設を一般に開放するイベント「キンザーフェスティバル」が始まった。晴天に恵まれ、県民や米軍関係者が多数来場。家族連れや若いカップルなどが訪れ、米国本土で売られる商品を露店で購入し、設置されたアトラクションを楽しんだ。会場には米海兵隊が使用する車両のほか、陸上自衛隊の車両も展示された。28日まで。
普段は入れない米軍施設内だが、日米の子どもたちがはしゃぐ姿が見られた。広大な基地内の一角には、野外ステージが設けれ、大道芸人やミュージシャン、エイサー団体が次々にパフォーマンスを行い、県民から制服姿の海兵隊員まで多くの観客が楽しんだ。垂直に跳び上がる「逆バンジー」には家族連れが並び、長蛇の列を作った。
海兵隊のブレイワー3等軍曹は米軍に仕事で関係のある人や、若い世代には米軍に理解を示す県民が多いと指摘し「県民が来場し、米兵への悪いイメージを払拭してくれれば」と期待を込めた。「逆バンジー」を楽しんだ、うるま市の山口慎市さん(35)は「ネットで開催を知った。楽しむために来た」と話し、米軍施設に抵抗感はないと語った。
28日は午後1時から午後9時まで開催される。入場は無料だが、免許証などの写真付きの身分証が必要。