【金波銀波】愛知県小牧市の小牧山城跡で…

 愛知県小牧市の小牧山城跡で、山頂の主郭(本丸)近くに織田信長の屋敷とみられる建物跡が見つかった。小牧山城は尾張を統一したばかりの信長が拠点とした城で、発掘調査を行った市教育委員会は「信長が駆け出しの時から〝頂上志向〟だったことがうかがわれる」と話している◆「天下布武」をスローガンに乱世を切り拓き、近代日本の扉を開いた信長は、歴史上の人物の中でも最も人気が高い一人◆だが、豊臣秀吉や徳川家康と比べ、人間性を嫌う人も多い。戦争では大量殺戮もいとわなかったことや、独裁的な言動が「信長アレルギー」の原因のようだ◆とはいえ、人柄の良さで知られる歴史上の偉人は、意外と少ない。むしろ戦国時代のような過酷な環境では、人柄の良さだけでは到底生き残れず、名を残すほどの武将は誰もが一筋縄ではいかない性格だったのではと思われる。激動する国際社会に投げ出された現在の日本にも、信長のように強靭なリーダーが求められているのではないか◆沖縄では最近、人柄の良さで知られる新リーダーが誕生した。誰からも好かれる人物であることに異論はないが、政治家が後世に評価される要素は実績だ。いばらの道を踏み越えていくリーダーの手腕を、県民は固唾(かたず)をのんで見守っている。

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