市内の多機能型事業所八重山育成園(東金城達三施設長)で29日午後、施設利用者が丹精込めて製作したしめ縄の出荷がスタートし、利用者や職員らがテープカットや鳩の放鳥、三三七拍子で盛大に見送った。
同施設では、生産活動の一環として約40年以上前からしめ縄作りに取り組んでおり、出荷セレモニーは毎年行われる恒例イベント。この日は、645本が市内のスーパーに出荷された。目標としている製作個数は2千600本で、市内や沖縄本島、本土へ出荷される。
セレモニーで東金城施設長は1年間の作業を振り返り、利用者らの労をねぎらった。新垣重雄理事長は「1年かけて作った大事なしめ縄を売り切って良い正月を迎えよう」と激励した。
しめ縄は、施設利用者のほとんどが作業分担し、1年がかりで製作。1月に装飾品の準備、6月はわら集め、9月には本体を編み始め、10月から飾り付けを行っている。サイズは特大・大・中・小の4つで、同園でも販売している。
問い合わせは、八重山育成園℡82・5053まで。