奄美・沖縄本島北部・西表島の世界自然遺産登録に向けた推薦が了承されたことで竹富町は、可否が判断される2020年夏までに3つの関連条例を制定し、入域観光客や観光資源などの管理を強化する考えを改めて示した。今後、登録可否までの約1年半の間、急ピッチで整備が進められそうだ。
同町が整備を進めるのは「イリオモテヤマネコ交通事故対策条例」、「竹富町観光案内人条例」、「西表島等特定観光資源保護条例」の3つで、いずれも仮称。
ヤマネコ条例では交通事故防止、観光案内人条例ではガイド事業者の届け出・登録制度を設定する。観光資源保護条例は島内エリアを特定観光資源として指定し、入域規制するものとなる。
西大舛高旬町長は17日、「登録がずれる分、準備ができた。観光客、動植物保護、観光ガイドの対応などを進める。登録が決まるまでの間に取り組みを加速させたい」と決意。「条例を作って前に進める」と話した。
政策推進課の通事太一郎課長は、「前回、観光管理のありかたや、推薦地の拡大を指摘された。条例を含めて、観光の影響や環境保全をしていく」と説明。
条例については、「今のペースだと、可否が決まる2020年夏までに整備しないといけない。観光管理するため、関連条例を整備していく」と話した。
今後、沖縄県などとも協議を進め、条例整備を進める予定。