八重山保健所は9月10日から16日までが自殺予防週間となることから、八重山圏域の自殺者状況をまとめ、公表した。同圏域では、2007年から17年までの9年間で自殺者119人(男性99人、女性20人)。17年は13人(男性11人、女性2人)となった。50代男性の自殺が全体の20・2%となり最多。
同資料によると八重山圏域の自殺者は過去9年間で2011年が最多の22人(男性18人、女性4人)。次いで09年の18人(男性13人、女性5人)。
過去9年間の八重山圏域の年代別自殺者数は50代男性が最多の24人。続いて40代男性の22人、30代男性の17人、20代男性の11人と続く。10代以下の男性は4人、60、70代男性はそれぞれ9人となっている。
女性の場合は30代女性が最多の6人、続いて60代の5人、50代の4人となる。10代以下、20代の自殺者はいない。
八重山保健所は9年間の「原因・動機別の割合」として、「経済・生活問題」に注目。「石垣市は全国、県と比較して割合が大きい」と分析した。
人口10万人比での自殺死亡率は、石垣市は24.96と、全国の20.98、県の21.16を上回っている。
同保健所は、中高年男性の自殺予防に取り組むための10カ条として▽こころの健康問題への関心を高めましょう▽社会的な問題に対する支援を行っている相談窓口と連携してください▽アルコールは自殺を引き寄せます▽顔の見える支援ネットワークを築こう―など呼び掛けている。
同資料は八重山合同庁舎に展示されている。