多文化共生の道探る 外国人含め市民が意見交換

市民が多文化共生について意見を出しあった「ことコト石垣ラウンジ」=17日、石垣市商工会館ホール

 県多文化共生モデル等推進事業のイベント「ことコト石垣ラウンジ」(主催・県、共催・石垣市、実施団体・沖縄NGOセンター)が17日、石垣市商工会館ホールで行われた。会場には国際交流や多文化共生に関心がある人や市内在住の外国人ら約20人が参加した。石垣における同事業の最終回で4回目となるイベントで、これからの多文化共生の取り組みを探るもので、出席者から意見やアイディアが出された。

 人口約5万人の1%が外国人という石垣市は4月の入管法改正以降、より外国人が入りやすくなり増加するとみられる。そこで今後の具体的な多文化共生の仕組み作りを既に居住している、外国人を含めた市民が見つけることが目的。
 ディスカッションでは「じぶんのできること」「やっていること」を参加者全員が書き出し、白板に張り出して関連の可能性があるものを結びつけるという作業を行い、ナビゲータをNHK那覇放送局の土橋大記氏が務めた。
 土橋氏は「中国語の通訳ができる」「小さい子の子守」「三線ができる」のメッセ―ジから「中国本場の三線のルーツに触れる学童保育」を提案するなど、多くの試案ができた。その中で、国際ソロプチミスト石垣の新城トヨ会長が「年1回在住外国人との交流会を開きたい」という話も飛び出した。
 この日、ゲストスピーカーとして岐阜県可児市国際交流協会事務局長の各務眞弓氏がこれまでの知見を披露した。同センタースタッフの上原里紀子氏は「石垣にもこれから多くの外国人が来る。どう対応したらよいか手探りの状態だが、新たな方向性を見出したい」と話していた。

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