起業した会社の年間売り上げ40億円、経常利益50%の10年間継続を達成したimpRexホールディング代表取締役の高木哲男氏が16日、石垣市立図書館で「私の経営哲学・ビジネスはハートが肝心」をテーマに講演した。
高木氏は40歳で脱サラし起業。インターネットセキュリティの会社を成功させたあと、当初の人生計画に沿い、60歳で会社の株式・資産を約500億円で売却、引退した。
講演では、社員を、リーダーになる「人財」、通常の「人在」、他人の情熱を消して業務を妨害する「人罪」の3種類に分け「社長の仕事は人材のリクルートだと思う。採用担当が社長である限り『人財』は来る」と強調。「人罪」については「3秒でクビ」と指摘した。
その上で「(上司から部下への)権限委譲をちゃんとした会社は伸びる。責任感が芽生え、強い組織がつくれる」と助言した。
60歳で社長業を引退したことについて「フルマラソンも42・195㌔がゴールだから走れる。どこがゴールか分からないのに、まじめに走れない」と説明。若いころはお金を稼ぐために努力したが「60歳からお金を使うしかない」とユーモラスに話した。