団結と繁栄のシンボルに 川平鶴亀節の歌碑建立

川平鶴亀節の歌碑が除幕された=29日午後、川平公民館

 石垣市川平に伝わる民謡「川平鶴亀節」の歌碑建立式が29日、川平公民館で開かれ、川平村の新たなシンボル誕生を地域挙げて祝った。
 川平鶴亀節は1804年、琉球王国時代の役職・目差職にあった宮良当演が作詞作曲したとされる。繁栄への願いを格調高く歌い上げている。
 川平公民館が1928年の発足から90周年を迎え、高嶺善伸館長が昨年、記念事業として歌碑の建立を提案。歌碑建立期成会(仲野英則会長)を中心に準備を進め、公民館入口付近で今年4月から歌碑の設置工事が始まっていた。

 この日は歌碑の除幕に続き、神司の祈願が行われた。公民館役員をはじめ地域住民が川平鶴亀節を斉唱。朗々とした歌声が響いた。
 川平公民館で開かれた祝賀会で仲野会長は「歌碑が建立されたことは住民の誇り。川平村の団結と繁栄のシンボルとして末代まで保存、継承されることを願う」とあいさつした。
 高嶺館長は取材に「川平鶴亀節は『平和で豊かな村でありますように』という願いを込めた歌。後世にしっかり受け継ぎたい」と強調した。
 舞台上では舞踊などが繰り広げられた。

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