石垣島地方気象台(野崎太台長)がこのほど「もう始まっています!地球温暖化」と題したパンフレットを作成し、地球温暖化に関する警鐘を鳴らしている。このうち八重山地方は1981年から2010年の間、気温35度以上の猛暑日は確認されていないが、今後95年までに石垣島地方の猛暑日が年間最大73日に上る予測が記されている。
気象庁は国内3カ所に温室効果ガスを観測。このうち、与那国島での観測では2000年から15年までの間、二酸化炭素濃度は年々上昇している。岩手県の綾里、東京都の南鳥島でも観測している。
同パンフレットによると、石垣島では平均気温が100年あたり約1.2度の割合で上昇。最高気温、最低気温ともに上昇している。
また、現状の対策のままで温室効果ガスの排出が続いた場合、「35度以上の猛暑日が頻発する」と警戒。21世紀末には、各地で平均気温が約3度上昇すると見られており、農林作物や生き物への影響が懸念されている。
2076年から95年までの予測として、石垣島の猛暑日は68日、西表島68日など記されている。
野崎台長は「(温暖化を)1.5度未満に抑えないといけない。それが人類が生活できるぎりぎりの環境だろう」と話した。
地球温暖化は大気中の二酸化炭素などが増加し、温室効果によって温暖化が進むとされる現象。