【青年弁論大会】母校から見る民族の精神

[敢闘賞]高里智佳

 国を一つにまとめる際に大切なのが、民族精神の統一であり、それは他国だけでなく日本においても同じです。ですから「日本民族にとっての沖縄」を考えるならば、一民族として忘れてはならない精神を、歴史的・文化的に残す島だと私は考えます。そして私の母校である首里高校の歩みが、それらを証明しているのです。
 沖縄において「故郷を想う」という一つの民族精神が、顕著に表れた出来事といえば、沖縄戦から祖国復帰に至る流れではないでしょうか。
 首里高校の前身である第一中学校の先輩方は、沖縄戦時、鉄血勤皇隊と通信隊として273名が戦場に赴きました。出撃前には教官より「遺骨は残らないと思え」と言われ、ご遺書と共に毛髪と爪が残されていることには、当時の沖縄の緊迫した空気を感じずにはいられません。その壮絶さの通り、生存者は47名、226名が散華されています。
 先輩方のご遺書には「皇国のため敵兵から郷土沖縄を守るために散ることは、日本男子としての本望であります」との強い想いと共に、家族と故郷を想う言葉が残されています。まだ10代だった先輩方ですが、その姿は「故郷を愛し、故郷を守る」という民族精神を持った、まさしく日本男児であったと思うのです。
 その後敗戦と共に、沖縄は長い占領期を迎えますが、一中健児の強さはしっかりと後輩たちへと受け継がれていきました。
 昭和33年の夏、沖縄を沸かせたのは夏の甲子園でした。その年は第40回記念大会で、大会史上初の全都道府県に沖縄を加えた47校が甲子園へ集まりました。

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