創造性を核とした世界の都市同士が連携し、地域の創造産業の発展と都市の持続可能な開発を目指す「ユネスコ創造都市ネットワーク」加盟のため、創造都市の取り組み支援や国内外の創造都市との交流・連携を推進する「ユネスコ創造都市〝ISHIGAKI〟推進会議」(議長・中山義隆市長)が25日、発足した。
同会議は市内の伝統芸能や音楽文化、産業に関わる各機関と行政、創造都市推進に向けた具体的な事業について企画する同会議内組織「音楽創造都市石垣推進協議会」から選出された役員で構成される。
主な事業内容として▽事業計画の策定、進捗管理▽国内外の創造都市との連携・交流▽創造都市の担い手研修や人材育成▽調査・研究、提言▽創造都市ISHIGAKIの情報発信▽その他、会議の目的に資する活動―に関することを規約に盛り込んだ。
同日夕、第1回会議が市役所で開かれ、役員らが会議設置規約案と今年度の取り組み案を承認した。
今月、日本ユネスコ国内員会が同ネットワークへの新規申請都市の音楽分野で、市の推薦を正式に決定。
6月末までに認定に向けたユネスコ本部への申請を行うほか、音楽創造都市石垣推進協議会で▽市出身者・在住者を対象とした、伝統芸能から現代音楽までの演者やアーティストのアーカイブ事業▽市民と観光客が気軽に交流できる音楽の場の創出事業―を実施する方針。
市は、盛んな伝統芸能が産業に結びついている創造都市としての認定を目指しており、音楽文化と産業との結びつきの強化や国際的な音楽文化プログラムの実施を課題としている。
加盟認定の結果は11月ごろに公表される予定。2017年10月31日現在、世界の加盟都市は72カ国180都市、国内では8都市となっている。
同会議の議長以外の委員は次の通り。(敬称略)
▽副議長=知念永一郞(市企画部長)▽委員=上地宏芳(八重山古典音楽協会長)、前花雄二(八重山古典民謡保存会長)、赤山正子(八重山民俗舞踊保存会長)江川義久(市文化協会長)、大浜勝彦(八重山音楽協会長)、吉濱徳子(八重山地区音楽研究会長)、下地寛正(市商工会副会長)、請盛真実(市観光交流協副会長)、伊良皆誠(音楽創造都市石垣推進協議会代表)、野底由紀子(市市民保健部長)、天久朝市(市教育部長)