北谷町(野国昌春町長)は19日午後、町役場で、アラハビーチの水難事故現場で香港籍の少年を救助した嘉手納基地所属のロジャー・ハリー一等空曹に表彰状を手渡した。野国町長は「迅速な勇気ある行動」と感謝した。
ハリー氏は7月、家族と訪れたアラハビーチで、おぼれて海中から引き揚げられた少年が横たわっているところに遭遇。地元のライフガードとアイコンタクトで胸骨圧迫や人工呼吸を施し、救命活動を行った。救急車が少年を収容するころには自発的な呼吸が回復。一命を取り留めた。
ハリー氏は「助けを必要とする人を見て、体が勝手に動いて行動に移しただけ。大変光栄です」と謙虚に語った。
ニライ消防本部の金城俊昭消防長は「現場に自分も居合わせたが、ハリー氏が人工呼吸をしてくれていた。ライフガードと連携し、素早い対応があったおかげで、救えた命だと思う」と話した。