【視点】首里城火災 責任の所在明確に

 首里城焼失の衝撃が冷めやらない中、出火原因や被害拡大の究明に向けた動きも徐々に始まった。
重要な文化施設でありながら、首里城には火災時、自動的に放水を開始するスプリンクラーが設置されていなかったことが明らかになった。
法的な設置義務の有無は別にしても、防火体制に穴があった可能性は否定できない。現場が焼失していれば出火原因の特定も容易ではないだろうが、波紋の大きさを考えると、原因不明や不可抗力では済まされない。何らかの形で責任の所在を明確化すべきだろう。
首里城は国営沖縄記念公園の一部で、国が管理してきたが、今年2月、県に移管された。現在、沖縄美ら島財団が指定管理者として管理運営している。
花城良広理事長は1日の記者会見で「ご迷惑をお掛けし、深くお詫びする」と謝罪した。火元とみられる正殿は出火の1時間前、警備員が巡回し、異常はなかった。正殿には外部から侵入した形跡もなく、県警は放火の可能性は低いと見ているという。いずれにせよ即断は避け、時間をかけてでも慎重に調査を進めてほしい。
同財団の記者会見で、首里城に収蔵・展示されていた400点以上の工芸品などが焼失した可能性があることも判明した。レプリカはともかく、琉球王国時代の貴重な史料の原本などは失われてしまうと取り返しがつかない。改めて被害の大きさに絶句せざるを得ない。

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