八重高、八重農全国へ 八重山3高校が優秀校 県高文祭

㊦八重高郷土芸能部、㊤八重農郷土芸能部=10日午後、新石垣空港

 第43回沖縄県高等学校総合文化祭郷土芸能部門・第30回沖縄県高等学校郷土芸能大会(主催・沖縄県高等学校文化連盟)が9日、沖縄市民会館大ホールで開催された。出場していた八重山の3高校が優秀校に選ばれ、八重山高校と八重山農林高校が県代表として、来年8月に行われる第44回全国高等学校総合文化祭「2020こうち総文」へ出場することが決まった。

 大会では10団体、11校が出場。優秀校には5団体が選ばれ、全国出場は八重山の2校のみ。八重高郷土芸能部(稲嶺優海部長、部員37人)は黒島保里村の民俗芸能を表現した「今日が日ば黄金日ば」、八重農郷土芸能部(新城愛結部長、部員29人)は稲伝来当時の稲作などを表現した「米ぬ為し」を演じた。
 10日午後、両部員らが新石垣空港(南ぬ島石垣空港)に到着し、学校関係者や保護者らの歓迎を受けた。
 八重高は稲嶺部長が「舞台では笑顔で自分たちらしく演じられ、全国の切符を手にできてうれしい気持ちでいっぱい。3年生は引退するが、後輩たちは先輩たちの分まで頑張ってほしい」と話した。
 2年の瀬長夕華さんが代表して「3年生のおかげで全国に行ける。次は自分たちが国立を目指し練習に励む」と話し、部員からのメッセージが書かれた色紙を後輩数人が3年生に手渡した。
 八重農は新城部長が「全員がまとまり、『結』の気持ちで演じられた。引退まで一緒に芸能を深め、後輩たちには全国に向け、よりより演目を作って国立の舞台に立ってほしい」と期待。
 1年の神谷勇弥君は「3年生の存在は大きい。入って3週間ほどだが、いろいろと教わった。全国に向けてひたすらに練習し、3年生を抜きたい」と意気込んだ。
 同部門での八重山地区から全国大会への派遣は1991年から30年連続。八重高は2年ぶり21回目の出場、八重農は2年連続14回目の出場となる。

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