環境保全対策を身近に エコライフ、石垣で初開催

「マイクロプラスチック調査」でピンセットでプラスチックをつまみ出す子ら=16日午前、石垣市総合体育館メインアリーナ

 地球温暖化防止などやリサイクル推進に向け、身近でできる環境保全対策を考える県民環境フェア「エコライフおきなわ2019 ISHIGAKI OKINAWA」(主催・県)が16日、石垣市総合体育館で開かれた。毎年各市で開催されているが、石垣市では初。環境保護団体の展示やワークショップ、アニメ上映などがあり、来場者らは環境について考える機会を得た。

 会場では「温暖化防止」「自然保護」「3R推進」の3つのテーマに分けてブースを設置し、環境保護活動に取り組んでいる33団体がそれぞれの活動を展示した。
 このうち、「エコツアーふくみみ&わくわくサンゴ石垣島」のブースでは、25平方㌢㍍の海岸の砂からどれだけのマイクロプラスチックが出るかを調べる「マイクロプラスチック調査」を実施。子どもたちはピンセットを手に、5~25㍉ほどのプラスチックを一つひとつ取り除き、大きさ別に3分類した。
 登野城小3年の成底泰翔(たいと)君(8)は「最近は海がヒドくなっていると思う。調査では一つひとつ探したけど、海にはもっとたくさんある」と強調。「ごみはごみで分けて、海にごみを捨てないようにしたい」と決意を話した。
 わくわくサンゴ石垣島の大堀則子代表は「実際に取り出してみると衝撃を受けるはず。生活を見直すきっかけになれば」と話した。
 展示のほか、こどもエコクラブ壁新聞コーナーと市出身のイラストレーター、pokke(ポッケ)104さん(本名・池城由紀乃さん)のコラージュワークショップもあった。
 ステージではオープニングで宇根由基子八重山民俗舞踊研究所の「鷲ぬ鳥節」、海星小学校児童のエイサーが披露され、県環境保全功労者表彰式や市内児童生徒などによる環境活動発表、琉神マブヤーのアトラクションなどが行われた。
 玉城デニー知事(棚原憲実県環境部長代読)、中山義隆市長のあいさつ、平良秀之市議会議長の来賓祝辞もあった。
 同イベントは02年に祖国復帰30周年記念事業として始まり、昨年まで「県民環境フェア」として開催されていたが、今年から名称を変更した。
 またこの日、サブアリーナでは約59団体によるリサイクル市(主催・市民保健部環境課)も開催された。

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